赤ベコ黒ベコ [福島]
一体が全長22ミリ、高11ミリのミニサイズですが、ちゃんと首を振ってくれて、かなり精巧にできています。
磐越西線の赤ベコより、こっちの方が馴染みがあるんじゃないでしょうか。
ところで、「ベコ」というのは東北地方で牛のこと。
べ~と鳴くので、それに愛称を付けて「ベ~コ」が詰まったのだそうです。
ちなみに福岡地方では「ふんどし」のことだそうです。
じゃ、「牛」はなぜ〈ウシ〉と呼ぶのかというと、紀元3世紀ごろ、朝鮮半島から牛が渡ってきたとき、「ソ」と呼ばれていたのですが、当時の日本人(弥生人)はうまく発音できなかった。それで、まず唇を閉じて、う~、と声を出してから「ソ」といった。う~ソ→うソ→ウシ。
馬も同じです。「マ」と発音できなかったので「う~マ」→ウマ。梅も外来音は「メ」だったのが、「う~メ」→ウメ。
日本語の中に渡来時の原音が生きているんですね。